【勉強期間別】医学部受験合格スケジュール例

学年別の医学部合格スケジュール例

医学部受験を突破するためには、計画的に勉強を進めていくことが重要です。どのような形で高校三年間を過ごすべきなのか、そのスケジュールを大まかにまとめます。

浪人生のケースも記載するので参考にしてみましょう。

【科目別】おすすめ医学部参考書|合格するならここから選択!

高校一年生の場合

高校一年生は、教科書を中心に勉強を進めていきます。

4〜6月

1学期は、教科書の内容を把握し基礎を徹底的に身につける時期。どの教科も共通です。例題は教科書に載っているもの、問題集は学校等で配られるものをやりこみます。

7〜8月

医学部予備校などの夏期講習を受講。1学期で学んだことの復習に時間をあてる時期でもあります。学んだ分野を完璧に暗記・理解しておきましょう。

数学:公式の理解や暗記、計算力の向上/『4STEP(数学1+A)』など
英語:基本的な単語の暗記、文法の理解/『ユメタン1』など
国語:教科書の内容を短くまとめる練習、読書

9〜11月

1学期と同様に、教科書の内容を学ぶ時期。基礎を徹底的に身につけます。教科書の例題や学校で使用している問題集・参考書でこの時期に習った箇所は完璧に解ける状態にしておきましょう。

12月

医学部予備校などの冬期講習を受講。2学期で学んだことを復習。反復練習をし、さらに基礎を固めるために冬休みを活用しましょう。

数学:『Focus Gold(数学1+A)』など
英語:『ブレイクスルー総合英語』など
※もちろん、そのほかの教科も教科書や学校で与えられた問題集・参考書等を用いて学習します。

1〜3月

同様に、学校の授業を中心に進めていきます。高校一年生時は教科書の内容を完璧に理解・把握することを目標とします。

数学:『1対1対応の演習(数学1・数学A)』など
英語:『ブレイクスルー総合英語』など
ここで紹介した参考書等は1年間活用できます。期間を区切って解いていくというよりも、1年間通じて解く、あるいはマスターするという意識で取り組みましょう。

Dr.フクロウ

高校一年生はとにかく基礎を固める期間フク!

高校二年生の場合

高校二年生も、高校一年生時と基本的なスケジュールは変わりません。

4〜6月

学校で学んだことを完璧にマスターしていく時期です。教科書の内容を理解し、わからない部分がないよう、毎日習ったところの復習に取り組みましょう。

7〜8月

医学部予備校などの夏期講習を受講。オープンキャンパスへ参加します。

数学:『4STEP(数学2+B)』など
英語:『語法Vintage』など
高校一年生時で紹介した『ブレイクスルー総合英語』なども引き続き活用しましょう。

9〜11月

2学期も学校で教わったことを中心に理解・復習していきます。まずは教科書の内容を完璧に習得することが重要です。1学期の内容も含め、授業においていかれないようにしてください。

12月

医学部予備校などの冬期講習を受講。冬休みを利用して、センター試験の問題にチャレンジしてみましょう。早い段階で得意分野と苦手分野を把握しておくことが重要です。

数学:『1対1対応の演習(数学2・数学B)』など
英語:『ユメタン2』など
理科:『物理のエッセンス』、『大宮理の化学が面白いほどわかるシリーズ』など

1〜3月

学校の授業と並行しながら、1・2学期で学んだことを復習する時期です。冬休みに見つかった課題にも取り組みましょう。紹介した参考書等は引き続き活用してください。

高校三年生の場合

いよいよ受験を強く意識する高校三年生を迎えます。

4〜6月

まだまだ基礎学力を強化する時期です。数学や英語、国語に加えて、理科や社会の基礎も固めていきましょう。

英語:英単語、イディオムの暗記・習得、文法・読解問題/『Next Stage』、『基礎英文問題精講』など
数学:公式の理解・習得、演習問題/『1対1対応の演習』、『青チャート』、『合格る計算』など
理科:授業で習ったことを中心に、基礎演習を繰り返す/『名門の森』、『理系大学受験 化学の新演習』など
社会:学校の授業の復習や理解に努める

7〜8月

医学部予備校などの夏期講習を受講する。夏休みは基礎の総復習と苦手箇所の克服に努める時期です。医学部予備校や模試などを活用し、現在位置を確かめましょう。

9〜11月

部活を引退する生徒が多いため、より受験に向けた学習を加速化していきます。

これまでに紹介した参考書に加えて、以下の参考書を活用しながら演習問題を解く癖や習慣を身につけていきましょう。

数学:『やさしい理系数学』、『上級問題精講』
物理:『物理重要問題集』、『良問の風』
化学:『標準問題精講』、『新理系の化学問題100選』

12月

医学部予備校などの冬期講習を受講。志望している医学部の過去問を解くなど、より実践的な学習を心がける時期です。

さらには、センター試験対策にも力を入れましょう。国語や社会も仕上げに取り掛かります。

1〜2月

引き続き、本番に向けて過去問を解いていきます。時間配分等も気にしながら取り組みましょう。センター試験後は二次試験対策を行います。

これまで紹介した参考書や過去問などを用いて、取りこぼしやつまらないミスを減らす意識で追い込んでいきましょう。

浪人生の場合

浪人生は高校生と異なり、学校の授業がありません。やることはほとんど変わりませんが、これまでよりも受験勉強に時間を費やす必要が出てきます。

4〜6月

改めて、しっかりと基礎を固めます。英語と数学は特に基礎が重要なため、ひたすら基礎の習得に努めましょう。

特に前回の受験で点数が取れなかったところ、苦手な分野に関しては、ここで土台を作り直しておきます。

7〜8月

志望校をある程度絞り込み、それを意識した学習を進めていきます。ここでも自分の苦手なところを徹底的に洗い出し、全体的な底上げを図りましょう。

9〜10月

センター試験を意識した学習に取り組みます。全ての教科の過去問を解くなどし、試験癖をつけておきましょう。必要な模擬試験なども受けながら、自分の現在位置の確認も行います。

11〜12月

引き続きセンター試験のために過去問などを解く作業を行います。国語や社会などの科目で取りこぼしがないよう、バランスの良い勉強を心がけましょう。

1〜2月

センター試験本番です。さらには二次試験対策へと移ります。演習問題へと引き続き取り組み、ミスをなくすことを意識した学習を心がけます。

加えて、面接試験対策なども行っておきましょう。

Dr.フクロウ

参考書などは新しいものを取り入れるよりも、これまで使ったものを徹底して繰り返すことが大事フク!
医学部浪人でかかる総費用は?合格までに7桁万円!?

医学部スケジュールまとめ

  • 年間スケジュールを意識しながらの勉強は、しっかりとした学力を無駄なく作り上げるのに役立つ
  • 高校一年生時と二年生時は学校の授業を中心に基礎を徹底して固める時期
  • 高校三年生時は少し難しい参考書なども取り入れながら演習問題をこなしていく
  • 試験本番数ヶ月前からは過去問などを積極的に解き、テスト癖をつけておく
  • 浪人生は新しいことを取り入れるよりも、これまでの基礎と応用、演習などを徹底して繰り返す