医学部の合格率は?超難関の秘密
医学部の合格率に対しては、「低い」と思っている人が大半でしょう。実際の合格率はどうなっているのでしょうか。
- 国立大学医学部の合格率:約28%
- 公立大学医学部の合格率:約28%
- 私立大学医学部の合格率:約8%
※いずれも令和元年度の受験者数及び合格者数により算出
全体でこのような数字が出ています。私立大学の中には合格率3%という医学部もあるほどです。国公立大学は受験者数そのものが多くないため、一見合格率が高く見えます。しかし、数字以上に突破するのは難しいでしょう。
私立大学医学部の合格率が低いのには、いくつか理由が考えられます。
- 私立大学医学部の学費が減少傾向にあり、受験者数が増えた
- 医師の安定した職業というイメージから、受験者数が増えた
- 医学部を一種のステータスと捉え、受験する人が増えている
実際に現役生だけではなく、他の学部に通っていた人や社会人が医学部を受験するケースも目立ってきています。
現役合格は可能?浪人率はどれくらい
合格者の数は、浪人生が現役生を上回る大学が目立ちます。通常現役生は18歳以下、浪人生は19歳以上となるため、浪人生の受験者数の方が多くなるのはごくごく自然なこと。
医学部は特に3浪4浪で受験する人も多いので、合格者数が現役生を上回るのは不思議なことではありません。
例えば、平成30年度の医学部医学科受験のデータを見てみると、受験者数のうち18歳以下が37,634人、19歳以上が87,539人となっています。全体の数で見ると浪人率は約7割にものぼります。
ちなみに、同じ年度の合格者数は18歳以下が4,898人、19歳以上が8,511人で、合格者全体の6割以上が浪人生ということになります。どの年度も大体同じような傾向が見られます。
Dr.フクロウ
現役生は浪人生よりも合格の可能性が高いことがわかるフク!
医学部合格率まとめ
- 医学部の合格率は国公立大学で約28%、私立大学で約8%
- 医学部の合格率が低いのは、私立大学の授業料値下げや医師という職種への人気向上から受験者が増加したため
- 医学部受験生の約7割、合格者の約6割が浪人生
- 医学部の浪人率は高いが、現役でも合格する可能性は十分にある