医学部の面接の対策ポイント
医学部に合格するためには、学力だけ鍛えても物足りません。面接でいかに好印象を与えるかも重要です。合否に関わるケースも少なくないため、要点を押さえて対策しておきましょう。
面接でよく聞かれる質問の答えは用意しよう
面接では、一定の決まった質問が投げかけられます。ありきたりな質問だからこそ、しっかりと回答を用意し、自然な形で答えられるようにしておきましょう。
「この大学を志望した動機はなんですか」
聞かれているのは、「なぜその大学でなければいけなかったのか」です。どの大学にも当てはまるような答えではいけません。
設備や環境、カリキュラム、理念、実績等、その大学だからこその志望動機を用意しておきましょう。
「医師(医学部への入学)を志望する理由を教えてください」
具体的な答えを用意しておくべき質問です。何か実体験を元に答えると、より志望動機が具体的となり、医師を目指す強い意志を伝えることができます。
誰かに憧れているのであれば、その人の具体的なエピソードに自分の考えや意見なども織り交ぜましょう。
「理想の医師像について聞かせてください」
この質問に対しても具体性が求められます。具体名を挙げるのは構いませんが、それだけでは物足りません。逆に思想だけでも具体性に欠けてしまいます。
患者の状態や医療現場、あるいは医療業界の状況など具体例を挙げながら、そこに思いを載せる形で答えると、より理想の医師像が面接官に伝わりやすくなります。
「自分の長所や短所ななんだと思いますか」
長所や短所の内容そのものは、あまり重要視されません。大事なことは、いかに客観的に自分を見ることができているかです。
長所も短所も、説明する際にはやはり具体例を添えてください。
また、その短所をどう克服したりカバーしようとしたか、逆に長所をどう生かして何を成し遂げてきたのかも伝えましょう。
「高校時代の思い出について聞かせてください」
一生懸命取り組んだことを具体的に伝えます。結果がどうだったのか、その結果から得たものは何かなども織り交ぜ答えてください。
一人で何かやったことよりも、友人などと一緒に取り組んだことを選んだ方が印象が良くなります。
Dr.フクロウ
面接で聞かれそうな医学知識・医療ニュースを調べておく
ニュースなどをチェックしていると、しばしば医療に関する話題を耳にします。こうした話題は医学部の面接でも取り上げられることがあるので確認しておきましょう。
あまり難しいことは聞かれません。「そのニュースを知っているか」、「どう感じたか」程度です。あるいは、「最近の医療に関するニュースで気になるものはありますか」などと聞かれることがあります。
自分の言葉で意見や考え方を伝えられるようにしておいてください。知ったかぶりはやめましょう。知らないことは正直に「知りません」と答えても問題ありません。
面接マナー
最近の医学部は、人間性を重視する傾向があります。マナーの有無は非常に重要なので、しっかりと身につけておきましょう。
- 質問をした面接官の目を見て話す
- 椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばす
- 適切な敬語を使うなど、言葉遣いに注意する
- 誰にでも聞き取りやすい声量やスピードを意識する
- 脚や手を組まない
- 眉間にシワを寄せたり、不快そうな表情をしない
- 挨拶や返事を徹底する
- 服装や髪型、ニオイなどに気をつける
こうしたことは普段から強く意識しておくことが重要です。緊張すると素が出てしまうこともあります。むしろ素の状態でマナーが徹底できるように日頃から改善しておきましょう。
Dr.フクロウ
医学部面接まとめ
- 人間性を重視する医学部も増えているため、面接対策は入念に行っておく
- 面接でよく聞かれる質問の答えは、具体的なものをあらかじめ用意しておく
- 医学知識や医療ニュースに関して、自分の意見を述べられることが重要
- 面接マナーは普段から違和感なくできるよう身につけておかなければならない
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